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ウイルスと細菌の違いは何か?

ウイルスと細菌って何が違うのか??

風邪などを引き起こす原因で、冬になるとよく耳にするものにウイルスと細菌があります。このウイルスと細菌はいったい何が違うのでしょう?

もちろんこの2者は全く別物です。共通点は体に病気をもたらす可能性があるということです。そこで具体的にウイルスと細菌は何が違うのか見てみましょう。

ウイルスとは何か?

ウイルス (virus) の特徴

ウイルスって得体の知れない生物のイメージではないでしょうか?ウイルスは一応、生物となっています。

「一応」というのは生物に必要な細胞質を持たず、自らエサを取り増殖する事は出来ません。さらに生物は遺伝子のDNA・RNA両方を持っていますが、ウイルスはこのどちらか片方しか持っていません。

  • DNA : デオキシリボ核酸の略称。生物の細胞内にあり遺伝子情報となる。個体により配列が違うため犯罪捜査や親子関係などでも利用されています。
  • RNA : リボ核酸の略称。生物の細胞内にありDNAと共に遺伝子情報となる。一部のウイルスではRNA自体が本体となります。
そのためウイルスは他の生物の細胞内に入り込み自分のコピーを次々と作り増殖していきます。

抗インフルエンザ薬のタミフルなどはウイルスをやっつけるのではなく、細胞に入ったウイルスを閉じ込めて増殖を防ぎます。

抗ウイルス薬ではインフルエンザの他にヘルペスなどの治療薬もあります。ただし、どのような薬であってもウイルスそのものを殺す薬はありません。

細菌とは何か?

細菌 (bacterium) の特徴

細菌はバクテリアとも呼ばれています。ウイルスよりも身近な存在かもしれません。

細菌とはいわゆる「バイ菌」でそこら中に存在する生物です。ただし食べ物などを分解したり発酵させたり人間にとって必要な生物でもあります。

細菌はいろんなものをエサとして取り込み自分自身で分裂し増殖します。特に人体に入って病気を引き起こす物もあります。その多くはブドウ球菌レンサ球菌です。


以上のことから、ウイルスは先述のようにウイルスそのものをやっつける薬は無いのに対して、細菌には抗菌剤などの抗生物質を使ってやっつける事ができます。

  • ウイルス : やっつける薬がない。
  • 細菌 : やっつける薬がある。

となります。

ちょっと雑学
インフルエンザに似た言葉で「インフルエンサー」があります。これは一般社会に大きな影響を与える人や物の事を指します。


ウイルスや細菌の大きさ

ウイルスや細菌と言っても通常肉眼では見えません。特にウイルスは電子顕微鏡を使わないと見えないほどの小さいもので、通常のマスクなんかは素通りしてしまいます。

ウイルスの大きさ

20〜300nm (ナノメートル) で、インフルエンザウイルスでは100nm前後と言われています。ちなみにナノメートルはμm (マイクロメートル) の1/1000です。

細菌の大きさ

細菌の大きさは1μm (マイクロメートル) 前後です。マイクロメートルは1㎜の1/1000です。光学顕微鏡でも確認する事ができます。

参考
大気汚染物質であるPM2.5の大きさは2.5μm (マイクロメートル) と言われています。

ウイルスや細菌による病気

それでは体に病気を引き起こすウイルスや細菌にはそれぞれどのような病気があるのでしょうか?

ウイルスによる病気

  • インフルエンザ
  • ヘルペス
  • HIV (人免疫不全症候群 / エイズ)
  • 麻疹 (はしか)
  • 風疹
  • 肝炎
  • おたふく風邪 (流行性耳下腺炎)
  • 猩紅熱 (しょうこうねつ)
  • マイコプラズマ
  • エボラ出血熱
  • ロタウイルス感染症
  • RSウイルス感染症   など

細菌による病気

  • 結核
  • O-157 (腸管出血性大腸菌)
  • 赤痢 (せきり)
  • 中耳炎
  • 結膜炎
  • 水虫
  • 爪白癬 (つめはくせん)
  • クラミジア
  • 百日咳      など

このようにウイルス性の病気と細菌性の病気を比較すると風邪症状の場合、いかにウイルス性の病気が多いかが分かると思います。

そのため現在多く出回っている風邪薬には抗菌剤が効かず、ウイルスをやっつける効果は無いため、熱を下げる、鼻水を止めるなどの症状を抑えることで体を楽にしています。


注意
ウイルス、細菌の両方の原因があるものに髄膜炎 (ずいまくえん) があります。髄膜炎はウイルス性か細菌性かで症状や重症度が全く異なるため注意が必要です。
頭痛・後頚部痛・発熱は髄膜炎の危険性大!



どのようにして感染するのか?

ウイルスや細菌はどこから感染するのでしょうか?感染には下記のような様々な経路があります。

  • 空気感染
  • 飛沫 (ひまつ) 感染
  • 接触感染
  • 唾液感染
  • 経口感染
  • 血液感染
  • ベクター感染
  • 母子感染         など
上記の感染経路のうち、ウイルス性の多くは飛沫感染 (ひまつかんせん) です。

飛沫感染とは咳 (せき) やクシャミなどで飛び散った病原体が吸った人の鼻や喉 (のど) の粘膜につく事で感染します。インフルエンザや結核などはこの飛沫感染で拡散します。

咳やクシャミをすると病原体が飛び散る距離は2メートルと言われています。

空気感染と飛沫感染の違いは?

飛沫感染って結局は空気感染じゃないの?と思われるかもしれません。飛沫感染では咳やクシャミで飛び散った病原体は水分と共に撒き散らされます。

そのため2メートルの距離までが感染経路に含まれます。この水分が蒸発して病原体が空気中を浮遊する事で空気感染が起こります。

インフルエンザは飛沫感染と接触感染が主ですが、密室では浮遊したウイルスの空気感染にも注意が必要です。

MEMO
空気感染の代表的なものには麻疹、結核、水ぼうそうなどがあります。

飛沫感染のうち、感染している人がクシャミや咳をする時に手で覆う事があります。この手についたウイルスがドアノブやつり革などに付着する事で接触感染も起こります。

まとめ

身近にあり、誰でも一度は患う風邪などの原因はウイルスや細菌による感染症です。

細菌性の病気には抗菌剤 (抗生物質) が効くので治療薬を使い症状を軽快させる事ができます。

ではウイルス性の場合はどうかという事ですが、ウイルスそのものを倒す薬が無いため自分自身の体の免疫が戦ってやっつけてくれています。

このウイルスと細菌の両方を知る事でうがい、手洗いの重要性、薬の適切な使用法、睡眠や栄養不足による免疫機能の低下を改善し、感染経路の防護策もより正確に行えるかと思います。

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