We will support you through life.

ハートと十字が書いてある赤い「ヘルプマーク」をご存知ですか?

街を歩いていると、赤地に+と♡のマークが書いてある赤い札をぶら下げている方を見かけた事はありませんか?

なかなかこのマーク、まだ認知度が低いようで知らない方が多く、どういったものかと聞かれる事がありますのでここで触れてみたいと思います。

このマークの名称は?

ヘルプマーク

こちらがそのマークです。

結論から言いますと、これは「ヘルプマーク」と呼ばれています。

東京都 (最近では全国に広がっています) が採用しているヘルプマークは、その人が外見上では障害があるかどうか分からない時にでも周りへ知らせることができるアイテム (ピクトグラム) として利用されています。

このマークの目的としては、誰かの介助を必要とする方が視覚的に分かれば周囲が手を貸しやすくなると言う効果が期待できます。

ヘルプマークはどのような障害か?

それでは、「ヘルプマーク」を携帯している方はどのような障害をお持ちなのか見て行きます。

ヘルプマークを利用される方

  1. 義足の方
  2. 人工関節の方
  3. 難病の方
  4. 妊娠している方  など

1. 義足の方

義足とは何らかの原因で足を失った方が、外見や機能面を補うために人工的に作られた足を装着している事です。

ちなみに義肢 (ぎし) というと手も含めた人工的な四肢の事です。

2. 人工関節の方

人工関節は関節の動きや痛みを取り除くために、人工的に作られた関節を手術で取り付けている状態です。

特に足の股関節やひざ関節に多く、近年増加しています。

3. 難病の方

心臓や腎臓障害、肝臓障害、呼吸器障害、膀胱直腸障害、HIVなどの内部障害や難病を患っている状態です。

また、精神疾患などのケースでも利用されるようになってきました。

4.妊娠している方

妊娠は病気ではありませんが、妊娠に関連する病気は数多くあります。

ヘルプマークを見たらどうすればいいか?

ヘルプマークは電車などの乗り物を中心に普及しています。

このマークを付けた方には電車やバスで席を譲るように心がけましょう。

また、席以外にも困っているようなら声を掛けてみるなどの配慮が望まれます。

手足が不自由な方や状況把握が困難な方など様々ですので、特に災害時には声をかけるなど、安全に避難できるよう支援しましょう。

ヘルプマークの裏にはその方の病名や注意事項などが記入されている事が多いので、会話が困難であれば目を通してみると対応しやすいかと思います。

ヘルプマーク イメージ

ヘルプマークの入手方法

ヘルプマークは現在、東京都だけではなく全国に広がっています。

そのため、ヘルプマークの受け取りを希望される方はお住まいの各市町村の福祉担当窓口へお問い合わせください。

東京都の場合、ヘルプマークは都営地下鉄各駅にて対象者からの申し出によって配布しています。

都営地下鉄各駅(押上駅、目黒駅、白金台駅、白金高輪駅、新宿線新宿駅を除く)駅務室、都営バス各営業所、荒川電車営業所、日暮里・舎人ライナー(日暮里駅、西日暮里駅)駅務室、ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)駅務室、多摩モノレール(多摩センター駅、中央大学・明星大学駅、高幡不動駅、立川南駅、立川北駅、玉川上水駅、上北台駅)駅務室(一部時間帯を除く)、東京都心身障害者福祉センター(多摩支所を含む)、都立病院、公益財団法人東京都保健医療公社の病院等

注意

ヘルプマークに関しては販売や寄付などは一切行っていないようです。

東京都福祉保健局
〒163-8001 東京都新宿区西新宿2丁目8番1号

電話:03-5320-4032 FAX:03-5388-1400

ヘルプマーク以外のマーク

妊婦イメージ

交通機関系の周りに健康状態や注意を知らせる「マーク」は他にもあります。

マタニティマーク (妊娠マーク)

「マタニティマーク」は2006年に誕生した妊産婦の方が交通機関などを利用する際に周囲に妊娠している事を知らせるマークです。

マタニティマーク

こちらのマタニティマーク、少し問題になっていて、付けるのをためらう方がいます。

理由としては、単に席を無言で譲れと言われているような感じで頭にくるといった人がいます。

また、そもそも他人の妊娠 (幸せ) をよく思っていない方も少なからずいるため、お腹を殴られた (殴られそうになった) などの経験をされた方もいるようです。

そんなマタニティマークですが、緊急時などに周囲が妊婦の方と気づく為にもあった方が安心です。

ただ、少数とは言え危険な面もあるということで難しい問題となっています。

まとめ

現在では数多くのマーク (ピクトグラム) が普及し、携帯する方を見かけるようになりましたが、まだ世間ではその認知度が低く機能していない面があります。

また、日本では特に声を掛けること自体が恥ずかしいと感じる人が多い事もあり、手助けをしたいが勇気が出ないといったケースが多いようです。

ここで取り上げた「ヘルプマーク」を含め、それぞれの意味を理解する事で、ちょっとした気遣いや手助けをためらわずに行うえるようになればと思います。

2 COMMENTS

ひろ

八王子駅南口にヘルプマースの札をヒラヒラとさせてエスカレーター前に車椅子に乗った中年男性がいます
マークを見た私が何か手伝いますかと言うと言い終わらないうちに『シッシッ』と手でだけと言わんばかり
「困ってなかったのか」としばらく遠目に見ていると若い女の子に向かって札をひらひらさせているのです
私の他にも男性が声をかけて私と同じ対応をされてました
なんだかとても不愉快でした
助けてあげようとする人の気持ちも
本当に困ってヘルプ札を使う人両方にとても失礼です
今度ヘルプ札を見てもとても迷ってしまうと思います

返信する
M.Toyooka

私の周りにも白杖で通勤している方がいますが、全盲のふりして自宅周辺の買い物は夜でも自転車で走っています。

障がい者の中にも、より障害者である事で好都合な人たちがいるのは事実です。
それを見た時に信じられない衝動に駆られました。

しかしそれは一部の人なんです。

あなた様が出会ったその方は実際に障害をお持ちであると思いますが、男性より女性を好むのは本能的な部分では仕方がないのかも知れません。
そしてシッシッという行動をとる時点でそこが障害かもしれません。

人間、どこからが障害でどこまで正常かは難しく、私はある意味個性だと思っています。そう思えば皆、平等に対応できます。

今回の事で不快な思いをされたようで気の毒でしたが本当に個性とは言い難い重い障害を抱えている方もいらっしゃいます。

体の障害、精神の障害いろいろありますが、お声かけは今回の件は割り切り、ぜひ頑張ってください。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です