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足裏のタコの治し方。タコをできなくする方法とは?

足の裏にできるタコの治し方。タコができなくなる方法。

 

足の裏にタコができた場合、削っても削ってもまた再発に悩んでいませんか?

このタコってそもそも何でできるのか?根本的に治すことができるのでしょうか?

結論から言えば原因を取り除く事で再発を防ぎ完全に治癒する事は可能です。

今回はこの「たこ」について触れたいと思います。


タコ、イボ、ウオノメの正式名称は?

「たこ」は胼胝 (ベンチ) と呼ばれています。

「いぼ」はウイルス性で尋常性疣贅 (じんじょうせいゆうぜい) と呼びます。

尋常性疣贅について詳しくはこちら ⬇︎

尋常性疣贅。足の裏や手指の治りの遅いイボはウイルス性の怖いもの。

「魚の目 (うおのめ)」 は鶏眼けいがん)と呼びます。


タコとイボ、魚の目の違いって?

タコ (胼胝べんち)

タコは主に皮膚の角質が硬くなったもので、細菌やウイルスからではなく靴や地面から足裏の刺激が加わる部分にできます。

これは皮膚が厚くなる事で体を守っている事になります。通常は痛みはありませんが、大きくなったりバイ菌が入って感染すると痛みを伴います。

タコ

イボ (尋常性疣贅 / じんじょうせいゆうぜい)

イボはウイルス感染により発生します。タコとは異なり、皮膚に刺激を受けなくても作られ、何度削ったり液体窒素などで焼いても再発し、治るまでに長い時間がかかります。

特徴としましては下の写真のように中心部に黒く血管が見えているのがお分かりいただけますでしょうか?これがタコやウオノメとの大きな違いです。

尋常性疣贅イメージ

魚の目 (鶏眼 / けいがん)

魚の目 (ウオノメ) はタコと同じく皮膚に刺激が加わる箇所に発生します。やはり皮膚の角質層が厚く硬くなります。

たこと決定的な違いは中心に硬い (しん) があるかどうかです。この芯があるとウオノメであり、歩行時に痛みを伴います。
タコと魚の目の違い


タコができる原因とは?

先ほども少し触れましたが、タコは刺激が加わる部分の皮膚を硬くする事で体を守っています。

ここでは足裏についてですが、タコは刺激が加わる部分であれば体のどこにでもできます。

このように考えるとタコは体に良いものでは?と思われるかもしれません。ですが、そもそもタコができるという事はそこの部分に繰り返しの刺激を受けている事になります。

例えば足の裏にタコができている場合、体の重心が偏っている目安になります。今後、腰や膝 (ひざ) の関節痛が起こる可能性が高いといえます。

よく見ると足裏の指の付け根にタコがありませんか?これはヒールを履く習慣や猫背など前屈みの姿勢で体重がつま先よりにかかっています。

前よりの重心が長い間続くと浮き指 (足の指が反ってしまう事) となりモートン病 (モルトン病) を発症しやすくなります。

モートン病についてはこちら ⬇︎
モートン病 / 足の痛み しびれ


タコができやすい箇所 (好発部位)

足の裏でタコができやすい場所は体重がかかる所です。特に次の場所に多く見られます。

  1. 足の指の付け根
  2. 足の親指の外側
  3. 踵 (かかと)

タコの好発部位イメージ

1. 足の指の付け根

この部分は女性にかなり多く見られます。原因としては、かかとの高い靴や外反母趾により体重が指の付け根にかかるためです。

外反母趾について詳しくはこちら ⬇︎
外反母趾 (がいはんぼし) とは?原因と治療法

2. 足の親指の外側

テニスや卓球、ゴルフなどスポーツをしている方に頻発します。

これらのスポーツでは足の親指の外側で踏ん張る事が多く、皮膚を厚くする事で衝撃から身を守っています。

3. 踵 (かかと)

もともと踵は最も体重がかかる場所でかなりの衝撃が常に加わるため、タコが無くても皮膚が厚くなっています。

長距離を歩く人、合わない靴を履いている人、扁平足な人など更に通常よりも衝撃を踵 (かかと) に受けやすい方の場合、この部分にタコが作られます。


タコの治し方

1. 対処療法

  1. ヤスリやメスで削る
  2. インソールを入れる
  3. クッションパッドを使う
1. ヤスリやメスで削る

皮膚科や形成外科を受診するとタコをメスで削ってもらえます。

他にもスピール膏 (こう) のような薬で柔らかくして取るものもあります。

用語解説

スピール膏とは、厚く硬くなった皮膚 (ひふ) をやわらかくし,たこ、いぼ、ウオノメ等の角質を取る角質剥離剤です。

2. インソールを入れる

足裏に硬い地面の刺激が伝わる事でタコが作られてしまいます。そこで靴の中敷にインソールなどを入れて地面からの衝撃を吸収させ、足裏にかかる刺激を減らす事で予防に繋がります。

3. クッションパッドを使う

足指の付け根部分や踵 (かかと) などタコができる部分にクッション性のあるパッドやシールを貼り皮膚を保護する事で悪化を防ぐ事ができます。

2. 根本治療

足の指の付け根にタコができている場合、前かがみの重心やハイヒールでつま先よりに体重がかかっている場合が非常に多く、これらを改善する事で根本からタコを治すことができます。

  1. ヒールを履かない
  2. 足の指の運動をする
  3. 猫背を治す
1. ヒールを履かない

ハイヒールを履くと足の指がちょうど背伸びをした状態になります。その際、地面と接している足指の付け根部分に全身の体重がかかってしまいます。

そのため、皮膚は防衛反応として皮膚の厚みを増して地面からの刺激に対応した結果がタコになります。

つまり、つま先よりに体重がかかっているとタコを削っても直ぐに再発してしまいます。

2. 足の指の運動をする

足の指がハイヒール等のクセで反ってしまっていると、足の指の付け根部分にタコが出来てしまいます。

足の指の運動イメージ

画像のように指でグーパーを繰り返し、指がしっかり曲がるように訓練することで体重が指の付け根にかかるのを防ぎ、根本的にタコを治すことが可能となります。

3. 猫背を治す

ねこ背は前かがみの姿勢になるため、足の指の付け根に体重がかかってしまいます。

特に前かがみの姿勢やハイヒール癖がついた足は浮指うきゆび / 指が反って地面から浮いてしまうこと)となり、足裏の指の付け根がより一層出っ張るので刺激を受けやすく、タコが作られやすい環境になってしまいます。


まとめ

このように足の裏にできるタコははっきりした原因があります。何度削っても再発を繰り返しあきらめている方を非常に多く見かけます。

原因を突き止めしっかりと予防することで、このしつこい「たこ」を治すことが可能です。

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