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バージャ病 (ビュルガー病) / 手足のしびれ、血流障害

バージャ病 (ビュルガー病)

ばーじゃびょう(びゅるがーびょう)/ 難病指定

バージャ病とは、手や足にある血管が詰まり四肢が虚血状態(血が通わない状態)となったものです。閉塞性血栓血管炎とも呼ばれます。

症状

四肢の動脈が閉塞(狭くなる)により酸素が行き届かない状態ため、次のような症状が現れます。

  • 手足の指が冷たくなる
  • 手足の指がしびれる
  • 手足が蒼白(白っぽくなる)
  • 歩行時の間欠性跛行が見られる
  • 潰瘍を形成する(皮フの剥がれ)
  • 安静時の強い痛みを感じる
  • 爪の発育不全

解説 ⇒
間欠性跛行

原因

はっきりした原因は分かっていません。ただし、喫煙者が9割を占めており、喫煙により末梢血管の収縮、炎症から発症する事が分かっています。

ほとんどが中年(40歳前後)の男性です。


メカニズム

何らかの原因で手足の血管が炎症を起こし血管を閉塞します。

血流が妨げられた手足の末梢部(手足の先の方)は十分な酸素や栄養が供給されず、血流不足による様々な症状が現れます。

注意

バージャ病は
閉塞性動脈硬化症

と似た症状のため鑑別診断には注意が必要です。

閉塞性動脈硬化症 (ASO) / 手足のしびれ

治療法

末梢血管を収縮させ、血流を悪くするため喫煙者では禁煙を必ず行います。

手足の皮フの傷は血流が悪いためわずかな傷でも
潰瘍

を形成し、最悪は組織が壊死してしまいます。そのため皮フを清潔にし、傷が付かないよう注意します。

・ 壊死 (えし) : 腐ること。組織が死ぬこと。

血流を改善させるために温熱療法や歩行訓練、薬物療法や血管のバイパス手術が行われることもあります。

近年では少なくなりましたが重篤なものは手足の切断を必要とする事もあります。

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間欠性跛行 (かんけつせいはこう)

歩行中、次第に足の痛み・しびれ・冷えを感じ、一時休息すると症状が軽減し、再び歩行が可能となること。

閉塞性動脈硬化症 (へいそくせいどうみゃくこうかしょう)

手足の血管の動脈硬化により末梢(先端部)への血流が閉ざされて、しびれ、痛み等の症状がでるもの。

潰瘍 (かいよう)

皮膚・粘膜・角膜などにできる、深部にまで及ぶ組織の欠損。

浅いものは「びらん」と言います。