蜂窩織炎 (蜂巣炎)
ほうかしきえん (ほうそうえん)
蜂窩織炎とは、皮膚の細菌感染により急速に広がる赤みを帯びた炎症反応です。蜂窩織炎はフレグモーネとも呼ばれます。
原因
通常どこにでもいる常在菌であるブドウ球菌や連鎖球菌による感染です。
多くは手足である四肢に発症しますが顔面などにも起こる事があります。
皮ふの小さな傷などから感染する事が多く、真皮や皮下組織など皮膚の深い部分での感染症となります。
感染する原因としては切り傷や掻き傷、巻き爪、水虫、火傷などからの感染が多く、特に足に多発します。
症状
感染した皮膚の表面が広い範囲で赤く腫れて熱を持ちます。
また、感染により発熱や寒気、頭痛などの症状が現れることがあります。
症状が進行すると水疱なども出ることがあり、血流が途絶えたものでは組織の壊死が起こり命の危険も出てきます。
治療法
蜂窩織炎 (蜂巣炎) になると自然治癒は難しいため、入院して抗生剤を点滴投与します。
入院が必要でないものは蜂窩織炎になった側の手や足を高くし安静とした上で抗生物質を1〜2週間ほど内服します。
蜂窩織炎は皮膚科が専門となります。