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粉瘤とは?背中などの痛いできものの原因と治し方

背中などに痛みがある「できもの」って何?

背中や身体のあちこちに少し赤みを帯びた「デキモノ」が見られることがあります。

押すと痛みがあったり、潰すと中からニキビのように垢 (アカ) が出てきます。

これ何?って事なんですが、それは粉瘤 (ふんりゅう) と呼ばれるものの可能性が高いです。

粉瘤は他に、表皮嚢腫ひょうひのうしゅ) 、アテローマアテロームなどの呼び方があります。

粉瘤は小さなものからかなり大きなものまで様々で痛みが出ることが多く、小さいうちはニキビのように自分で潰せるものもあります。

特徴や原因は?

この粉瘤 (ふんりゅう) は中に皮脂や角質が溜まったもので、中心に白濁したとても臭〜い内容物が入っています。

とにかく臭いんです。

原因はHPV (ヒトパピローマウイルス) などの他、数多くの原因が考えられていますが決定的なことはまだわかっていません。

外見は中心部が少し黒く、化膿したように全体が赤くなります (実際、化膿しているものもあります) 。大きさはふきでもの程度からゴルフボール大やそれ以上になる事もあります。

「できもの」が小さいうちは特に痛みやかゆみなども無いので放ったらかしにしたり、全く気がつかない事もあります。

 

どのくらいの人が粉瘤を経験するのか詳しい数字は分かりませんが、とにかく粉瘤を患う方は多いです。

体質や環境も影響するようで、同じ方が何度も来院される事は珍しくありません。場所は圧倒的に背中が多いですね。

症状と問題点

症状

粉瘤 (ふんりゅう) は大きくなると赤みを帯びて強い痛みが出ます。小さいものは押したりしなければほとんど痛みを感じない事も多く、そこそこ大きくなるまで気がつかない事もあります。

身体のあちこちにできますが、背中にできたものでは座っている時の背もたれや、寝るときのベッドなどに当たったり圧迫されて非常に痛いです。

顔や首筋にできた粉瘤は見た目など美容的な問題があるため、小さいうちに取り除く必要があります。

問題点

鼠径部 (足の付け根辺り) や陰部周辺に粉瘤がある場合、恥ずかしくてなかなか病院へ行けない事が多く、大きく激痛となって慌てて診察を受けるようなケースがよくあります。

放置していると次第に大きくなり、赤く感染や炎症を合併する事があります。

粉瘤と似ているもの

粉瘤は背中や首筋など体のあちこちにできる良性腫瘍で、見た目や大きさが似ているその他の「デキモノ」と区別しなければなりません。

ご自身の症状が粉瘤の可能性が高くても専門医を受診すると安心です。

粉瘤と間違えやすいもの

  1. 脂肪腫
  2. ガングリオン
  3. 石灰化上皮腫
  4. 類皮嚢腫

1. 脂肪腫 (しぼうしゅ)

良性腫瘍の中でも最も多く見られます。体のあちこちの皮膚の下や、それよりも深い筋肉部分にできる事があり、痛みはなく、押すと弾力性のある柔らかい感触があります。

外見上は分かりにくいのですが、手で触れると3〜5cmほどの塊があります。大半は放置で問題ありませんが稀に手術で取り出すこともあります。

脂肪腫について詳しくはこちら ⬇︎
脂肪腫とは?顔や背中にできる原因や手術治療など。

2. ガングリオン

手首などにできる透明のゼリー状の内容物が溜まった良性腫瘍。

痛みは無いことがほとんどですが、神経を圧迫するものは痛みや痺れの症状が出ます。

注射器で溜まったものを抜くか手術で嚢胞 (内容物が溜まっている袋) ごと切り取ります。稀に何度も再発する治療困難なケースもあります。

ガングリオンについて詳しくはこちら ⬇︎
ガングリオン / 腫瘍

3. 石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)

皮膚の下が硬くなり盛り上がった原因不明の良性腫瘍。石のように硬く大半は無症状ですが、痛みやかゆみを伴う事があります。

4. 類皮嚢腫(るいひのうしゅ)

主に出生後すぐに見つかることが多い全身にできる円形の良性腫瘍で、特にそのほとんどが顔面 (目の周り) に見られます。

痛みは無く、手術で取り除く事で再発もありませんが、稀に頭部や腰椎など深部に入り込み大きな手術が必要となる事があります。

粉瘤の治し方

粉瘤 (アテローマ) は自然治癒する事はほとんど期待できないので診察を受ける必要があります。

皮膚科形成外科が専門なのでどちらかお近くの方でいいと思います。

それでは病院へ行くとどのような治療をするのでしょうか?

粉瘤は注射器で抜く訳にはいかないので、手術が必要です。手術といっても小さいものはほんの少し切開して指でいろんな方向から内容物を押し出してしまいます。

単純なものはこのまま数針縫って家では抗生剤飲んでくださいって感じの流れです。傷に対して軟膏なんかも出してくれる先生もいます。

このようなほとんどの粉瘤は皮膚から浅く、手術は局所麻酔で行えるため、クリニックや診療所での日帰り手術で済みます。

ですが、深いところの場合、局所麻酔が効き難いので全身や半身麻酔になる事があります。(実際のところ、結構深くまで局所麻酔で痛みなく取り除けていました)

また、粉瘤は内容物 (例の臭いやつです) が溜まって大きくなっていきますが、この内容物は袋 (嚢胞) に包まれています。

粉瘤イメージ

切開して内容物だけを押し出しても、その袋の中にまた膿が溜まってしまうといったように再発を繰り返すため、可能な限り袋 (嚢胞) ごと切り取る必要があります。

 

手術で粉瘤の袋ごと取り除くと、皮膚の下が空洞になってしまい血液などが溜まってしまうので、取り除いた一部分を縫わずに皮膚の穴の一部に細いガーゼ (コメガーゼ) を詰めてガーゼの端を外に出し、そこから数日間は徐々に吸い出す (ドレーン) ようにします。

感染している粉瘤に対しては抗生物質など内服薬で治療してからの手術となります。病院によっては画像診断も含めて判断します。

取り出した粉瘤は別の腫瘍などの可能性もあるため病理検査へ出します。

粉瘤は予防できるのか?

それではそもそも粉瘤を予防する事は可能なのでしょうか?

粉瘤の原因はこれまで皮膚の中の細菌感染だと考えられてきました。しかし近年、細菌ではない事が分かってきました。

そのため皮膚を清潔にしたり、ストレスを無くす、食事を気をつけるといった予防法はほとんど意味がないと言われています。

そして粉瘤を患う方は同じ箇所ではなくても何度も体のあちこちにできるので、おそらく体質なども関係しているのかもしれません。

粉瘤はウイルスなどの原因因子が考えられてはいますが、はっきりした原因が分かっていない以上、予防法は今のところない状態です。

ウイルスと細菌の違いはこちら ⬇︎
ウイルスと細菌の違いは何か?

まとめ

粉瘤ができてしまう体の部分によっては恥ずかしくて病院へかかり難いなど、悩んでいる方が多い疾患です。

特に女性はためらってしまうかもしれませんが、皮膚科や形成外科は女性の先生も多いので、勇気を出して早めに受診されると良いかと思います。

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