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目眩 (めまい) の原因とその治療法

めまいの原因とその治療法

目眩 (めまい) は「目が回る」「ふらふらする」「立ったり頭の向きを変えるとぐるぐるする」など、経験された方も多いかもしれません。

このめまいは一時的なものから長期間にわたって持続するもの、簡単に治るものから難治なものまで幅広い分野です。

めまいの原因

血圧からの目眩

まずは検査が容易なため血圧を疑ってみます。血圧は高いだけでめまいと似た症状が出ることがあります。この場合、「ふわふわする」といった感覚が多いようです。

耳からの目眩

めまいは耳からの原因がほとんどです。他には頭の前庭神経大脳皮質脳幹視床も体の平衡感覚に影響します。ここでは原因の多い耳からの目眩を詳しく見ていきます。

CHECK !

その他、めまいの症状で多いものにメニエール病があります。ストレスや睡眠不足が原因と考えられ、耳の奥 (内耳) が水ぶくれになり反復するめまいが出ます。薬もなかなか効かず悩んでいる方も多い疾患です。

余談ですが、メニエール病などに使われる強いめまいの薬を10倍程度多く服用させた実験で、忘れた記憶がよみがえったそうです。

この事は記憶が消えてしまうのでは無く、思い出せなくなっているだけと言う説の裏付けになりそうです。


めまいのメカニズム

耳は外から外耳中耳内耳に分けられます。その中の器官に三半規管 (さんはんきかん) と耳石器 (じせきき) があります。

三半規管

耳の1番奥の内耳にあり、ここは常にリンパ液で満たされています。三半規管なので3つの半円状の管があり、ここでどこを向いているかを感じ取れます。

耳石器

耳石器は加速度平衡感覚をつかさどる器官です。めまいの原因の半数ほどを占める内耳にある炭酸カルシウムでできた無数の石。この耳石が本来貼りついている位置からストレスや老化などの原因で剥がれ、三半規管に入り込み、めまいを起こします。

耳からの平衡感覚の情報は先ほどの前庭神経によって脳幹に伝えられます。この神経や脳幹に原因がある場合もめまいを感じます。

耳石性のめまいは頭の向きを変えた時にぐるぐる目が回ります。ひどいものでは、歩いている時や座っていても頭を少し動かすだけでめまいを起こします。

耳鼻科では「眼振」(めまいがある時に出る症状。目が揺れているかどうか) を確認します。

耳石のめまい治療法

耳石によるめまいは特効薬はなく、頭を動かして治します。頭を動かすとめまいがするのでは?と思われますが、めまいを起こしても動かした方が耳石の位置が戻り、症状が軽くなる事が多いです。

耳石からの目眩が起こる場合、耳石を元の位置へ戻す動作があります。この動きで直ぐに治る可能性があります。できればどなたかに頭を持ってもらい、その方の指示通りに動かすとより確実です。

耳石の操作法 (エプリー法、エプレイ法)

右が患側の場合

1.まずベッドに足を伸ばして座ります。その状態で顔を右に向けて、そのまま仰向けに寝転びます。(まだ顔は右を向いたままです)

2.その状態を5秒ほど保ち(耳石が水の中を動くので少し待ちながら)ゆっくりと顔を上に向けます。(現在は真っ直ぐ仰向けの状態です)

3.次に体ごと左向きになります(左を下に横向きの状態)。この時、体は左向きですが、顔だけは更に左下まで向けます(現在、体は左横向き。顔はさらに左下向きです)。これも5秒ほどキープします。

4.その状態(横向き)のままゆっくり右手の方へ起き上がります。この時やこの前の時点でかなりめまいがしますが、そのまま保ちます。

これで完了です。

更に反対側も同じように耳石の操作を行うとかなりの確率で耳石性めまいの症状は緩和されます。

この方法はめまいが起こる疾患を特定する際の消去法にもなります。この操作でめまい症状が消えなければ耳石以外の原因が考えられるという事ですね!


いかがでしたか?めまいの原因には他にも起立性低血圧などまだ多くの疾患があります。そのほとんどが原因がはっきりせず、ストレスなど生活環境によると言われているものが多いです。

まずは寝不足やストレスなど生活習慣の見直しを図ることが予防や再発、治療に効果的のようですね!

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