尋常性疣贅
尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)とは、難しい病名ですが、簡単に言えば皮ふにできる「イボ」です。
「タコ」や「ウオノメ」と似ているため間違えやすいですが、この「イボ (尋常性疣贅) 」の問題はウイルス性でうつるという事です。
イボができる原因
尋常性疣贅 (イボ) の原因はHPV(ヒトパピローマウイルス)という「ウイルス」です。
HPVには100種類以上もありますが、その中でも2型・27型・57型がこれに当てはまります。
ウイルス性なので人にも自分にもうつります。特に足の裏や手の指に多く、さらに小さな傷などがあればそこから感染しやすくなります。
他には体力が消耗していたり、免疫力が下がっていると感染しやすくなります。
ウイルス性のイボの症状
手指や足に硬いイボ状のものができて痛みは無く(まれに足の体重がかかる部分にできたものは痛みを感じることもあります)、なかなか治りません。
そのイボをよく見ると黒い点々状の血管が見える特徴があります。
画像 : 足の裏にできた尋常性疣贅
親指の指先にできるとスマホ等のタッチパネルが反応しなくなるので非常に不便です。触れた感覚も感じません。
見た目にも悪く、できる場所にもよりますが不自由さもあり長期間に渡り地味にストレスを受けます。
尋常性疣贅の治療法
ウイルス性のため自然治癒は厳しいです。「いぼ」を削ってもまた復活してきます。
しつこく削ってまたできたら削ってと半年ほどかけて自分で治した方がいましたが、通常は病院で治療します。
何度も自分で削っているとウイルスが広がり悪化する場合もありますので、病院の先生とよく相談しましょう。
病院での治療は主にメスで表面を削ってから液体窒素というマイナス196度の低温でイボを焼きます。その際、多少の痛みを伴うことが多いです。
また、イボの大きさや深さによって焼いたその日は歩くと痛みが続くことがありますが、2日目くらいにはほとんど落ち着きます。
この治療を週に1回ほど数か月間行わなければなりません。ただし、液体窒素でも何度も再発して完治しない場合があるので根気よく続けるしかありません。
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