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CM関節症 / 親指付け根の痛み

CM関節症

シーエムかんせつしょう

CM関節症 (CM関節炎) とは、手の親指のちょうど付け根部分の痛みです。

手の中手骨 ( ちゅうしゅこつ ) と大菱形骨 ( だいりょうけいこつ / 手根骨と言う手首の骨 ) の間の関節の事で、CM関節症と言うと通常は親指の付け根の「母指CM関節症」の事を指します。

医学的な指の呼び方

母指 (ぼし) 第1指 親指
示指 (じし) 第2指 人差し指
中指 (ちゅうし) 第3指 中指
環指 (かんし) 第4指 薬指
小指 (しょうし) 第5指 小指

この疾患は手を使う度にCM関節 (手の親指付け根) に痛みがでます。

CM関節の症状とは?

瓶などの蓋を開ける、湯呑みをつまんで持ち上げるなどの親指の付け根に力が加わる作業時に痛みを感じます。

CM関節の隙間が骨棘などで狭くなり、動かすと引っかかるような音がする事もあります。
• 骨棘(こつきょく) : 余分な骨が生えること

注意!

この疾患は腱鞘炎 (けんしょうえん) と痛みの場所が近いため要注意です!間違えないようにしましょう。

腱鞘炎 (ド・ケルバン病) / 指の痛み



どのような原因があるか?

原因は大きく分けると下記のようになります。

  • 手を開いた時に親指の付け根 (第2関節) が反ってしまうタイプの方。
  • 手の使いすぎにより関節の軟骨がすり減ったもの。
  • 加齢により変形性関節症となったもの。
  • 骨折などの外傷により関節が変形してなったもの。

上記の内、特に手を開いた時に親指の付け根が反るタイプの方は要注意です。

CM関節症

 

下図は正常 (痛めにくい人) の親指の形です。ただし親指の付け根が反る人も相当数いますので、反る人が異常とは言えません。形的に痛めやすいと言う事です。
CM関節症イメージ

例えば最近の傾向としてスマホやタブレット端末を持つ時に、親指の付け根を反った状態で支持する事が増えています。

この状態は非常にCM関節部への負荷が大きく、日々繰り返していると徐々に関節症 (関節が変形してくる) になってしまいます。

診断方法は?

CM関節症になっているかどうかを調べるために独自に行っているオススメのセルフチェック法があります。

セルフチェックの仕方

チェック法とは、痛くない側の手で痛みがある側の親指の先をつまんで付け根方向に真っ直ぐ押し込むとCM関節部に痛みが出ます。(この軸圧をかける方法では腱鞘炎の場合は痛みが出ません)

この状態からさらに親指を持って先ほどと同じように手首の方向へ押しながら親指をクルクル回すと、引っかかるような音の感覚が伝わってきます。

ただし、初期の症状ではまだ関節の変形が無い状態ですので、この検査で痛みや音が無い事もあります。

その場合、腱鞘炎やバネ指との検査結果から消去法でたどり着く事ができます。

病院での検査

確定診断としてはレントゲン上でCM関節の隙間の狭少化 (隙間が狭くなっている) を認め、骨硬化像骨棘が見られる。
• 骨硬化像(こつこうかぞう) : 骨が刺激により硬くなり白く濃く映る

CM関節症の治療法

初期段階

まだ、初期段階で症状の軽いものには安静やテーピングなどと共に
物理療法

、関節の可動域訓練などで軽快する事が可能です。

普段からCM関節を痛めないようにするコツがあります。

手を大きくパーにすると親指の付け根が反ってしまう方は、親指の関節を少し曲げて使うようにしましょう。

理由は反った部分 (親指の付け根) が支点となり、物の重さが作用点であるCM関節に集中してしまうのを防止するためです。

中期段階

下にあるような専用のサポーターシーネアルフェンスなどで固定し、関節の炎症による変形を抑えます。さらに炎症を止めるステロイド注射も使用されます。

  •  シーネ : 患部を固定する為の当て木
  • アルフェンス : 患部を固定する為のアルミ製のそえ木

この状態では親指を動かす角度や重い物、硬いものをつかむ時の痛みが残る事が多いです。

後期段階

骨棘や関節の変形が著しく、固定しても痛みの取れないものは手術となります。

これまで、CM関節の骨を削って関節自体を固定して痛みを止めていましたが、最近では関節の機能を残した手術も進歩してきています。

 

まとめ

CM関節という聞きなれない疾患名ですが、この症状がある方は非常に多いです。

手を大きくパーにして親指の付け根が反る方はかなりの確率で痛めます。

しかも、この関節症は痛みの位置が腱鞘炎 (けんしょうえん) により痛くなる腱と近距離なため間違われて治療される事が多く見られます。

親指の付け根が痛い、親指の付け根が反る、上記のセルフチェックで陽性であればかなりの確率でこの疾患なため、適切な治療を選択して下さい。

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物理療法 (ぶつりりょうほう)

温める・冷やすなどの温熱療法の他、電気(低周波や超音波など)・マッサージ・光線を用いた治療のことです。