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盲導犬に優しさを。信号無視の重大性と反省点。

盲導犬 (もうどうけん) は視覚障害者が安全に歩行する重要な役割をしていますよね。

今回、信号無視の話で視覚 (障害) を患っている方から貴重な話を聞けたので少しお話ししたいと思います。

視覚障害者と盲導犬

盲導犬について

まず盲導犬について少し理解を深めたいと思います。

盲導犬は目が全く見えない方ばかりではなく、弱視 (見えるけど悪い) の方も利用する事ができます

むしろ弱視の方のほうが利用者は多いようです。

盲導犬になる犬種は?

ゴールデンリトリーバー」や「ラブラドールリトリーバー」、「ジャーマンシェパード」などの中型犬が向いているようです。

この中でも盲導犬には落ち着いていて穏やかな性格の犬が選ばれるようです。

犬を飼った事がある人はよくご存知だと思いますが、同じ犬種でもそれぞれ性格は全く違いますからね。

盲導犬の訓練期間は?

盲導犬になるにはおよそ1年かけて訓練をします。

その中で盲導犬に向いているかいないかも判断され、最終的には30〜40%が盲導犬として活躍します。

これと並行して人間側も盲導犬を扱う訓練を行います。例えば、「シット (座れ) 」や「ウエイト (待て) 」など掛け声などを習ったり、ハーネス (銅輪) を付けて歩く練習もします。

盲導犬の金額は?

盲導犬を一頭育てるのにおよそ300万円かかります。その費用の多くは募金などの寄付で賄われています。

盲導犬の利用者の負担は無く、無料です

信号無視の盲点

盲導犬は横断歩道や歩行者用の道にある信号機で一時停止しているのを見かけた事がある方も多いかと思います。

盲導犬はちゃんと赤信号から青信号に変わったら歩き出して「エラいなぁ」と単純に思ってました。

ですがこれ違うんです!

盲導犬は信号機の青や赤の区別はつかず、周りの人が歩き出したら自分も進むんだと訓練されています。

つまり、赤信号でも周りの人が歩き出したら一緒に進んでしまうんです!

信号機イメージ

この話を聞いて視覚障害者の方にもワンちゃんにも、すごく申し訳ない気持ちになりました。

信号無視なんて、「自分の自己責任で安全に渡れればいいや」くらいに考えていたら大間違いです。

信号無視は自分だけ自己責任で横断できれば良いのではなく、こうした気がつかない部分で周りの何かしらを危険にしてしまっているのかも知れません。

一般的に交差点などの交通事故も、どちらかが信号無視のケースが原因で起こる事が非常に多いため、慌てなくても済むような生活習慣を心がけたいものです。

つまり「信号を待てる心の余裕」です。

当たり前なのかも知れませんが、出来ていない人にとってはすごく必要な事です。

この余裕を身につければ、信号だけではなく他の分野においてもミス的な部分が減少して、今まで気がつかなかった成果が出るかも知れません。

そして社会全体のマナーに繋がって行く気がします。

これまでの反省点

何となく盲導犬って目的地まで連れて行ってくれるナビゲーション的に思っていませんでしたか?

盲導犬がいるから大丈夫か。なんて思って見ていましたが、多くの方が思っているほどそこまで盲導犬は万能ではありません。

目的地に関しても利用者 (人間側) が道を理解した上でたどり着く必要があり、盲導犬はその道中において障害物などを安全に避けるための手助けとなります。

そのため、盲導犬が目的地に向かって利用者を引っ張るわけではないのです

盲導犬がいるから何の心配もないわけでは無く、実際は困っていたり不安があるかも知れません。

これまでは見かけても心配せず気にならなかった事もあり、今後は盲導犬を連れた方がいたら気軽に話しかけてみたいと思います。

注意

ただし、ワンちゃんの方に話しかけるのはダメです。盲導犬は人懐っこい場合もあるため、任務中でも気がそれてしまいます。

事故が起きるのは青信号

信号機イメージ

これまで多くの交通事故の患者様と話してきましたが、事故原因の中でも特に被害者の方は青信号での歩行時や走行時に、事故に巻き込まれるケースが非常に多いです。

つまり、青信号は危険!なんです。

例えば信号無視をするとして、赤信号の場合、必ず左右確認してから横断すると思います。これは車が来る前提だからです。

それが青信号の場合、横断するのに左右まで確認しない事が多々あります。

もし相手 (車) が赤信号を見落として走行してきた場合、歩行者は青信号で横断していても跳ねられてしまいます。

そのため注意する点から見れば、赤信号の方が青信号よりむしろ安全であると言えます。

赤信号が安全で、青信号が危険なんて変な感じですが、いかに自分の目で確認する事が大切で重要か、分かるかと思います。

この点から、左右確認が困難な視覚障がい者と信号の色が識別できない盲導犬は道を横断する時、いかに危険な状態であるかお分かり頂けると思います。

 

その他の影響

歩行者の信号無視は危険ですが、日常、普通に目にする光景です。

特に盲導犬を連れた視覚障害者のケースでは、歩行者用の赤信号が盲導犬には識別できないため、信号無視の人間につられて歩いてしまう危険がありました。

しかしそれだけではなく他のケース、例えば子供達への影響や外国人の方への影響などが考えられます。

大人が信号無視を平気で、しかも大勢で行なっていたら子供達は教わってきた事に戸惑いを感じるに違いありません。

外国から訪日された外国人観光客なども日本は信号無視する事が普通に見えてしまいます。

これらは「とても恥ずべき事」ですよね。

 

まとめ

今回、盲導犬についてこれまでより少し知る機会があり、とても良かったと思います。

今まで気がつかなかった恥ずべき行動や認識の甘さを痛感する機会となり、改めて大人(社会人)になれた気がします。

そして忘れがちな「助け合う社会」に生きている事がとても暖かく感じられました。

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