We will support you through life.

枕の悩みの参考に。実は枕が悪いのではなく首だった。

枕 (まくら) について

枕って何気なく寝る時に使うものってイメージですよね! なんとなく寝られるからいいや、なんて使っていませんか?

それとは反対に枕にすごくこだわる人も多い不思議な物体です。

寝具は8時間睡眠として1日24時間なので1/3の時間お世話になる大切な物です。
1日の1/3ではピンとこないかもしれませんが、一生で考えたらどうでしょう? 80年〜90年が平均寿命なので、30年間近く使用して寝ている事になります。

特に寝ている時間は無意識状態なので、より頭と首が安定する物が重要となります。ではどの様な枕が良いのでしょうか?

枕は全員に合うものは無い

現在では枕の中身は様々な材質から作られる様になりました。低反発、高反発、無圧、チップ、そば殻など多種多様です。後ほど材質について記載します。
まず、一番良い材質は?と聞かれれば一概に言えません。枕を選ぶのは首だからです。

一言で首といっても本当に形、長さ、筋肉のつき方、首を痛めている状態などで様々な形状をしています。
その中で万人にこれを選べば大丈夫とは言えませんよね? ただ、首の形や季節などでこの人にはこれが合いそうという物はあります。

首の形状と枕

肩こりの人に多いのがストレートネックと言われる頚椎(けいつい)が真っ直ぐな方です。
頚椎とは首の背骨の事です。通常頚椎は緩やかに前に弯曲(曲がって)います。この頚椎の弯曲が無く、真っ直ぐな状態をストレートネックと呼びます。ストレートネックは外見上は姿勢が良く見えて問題なさそうに思われますが、弯曲が無いため地面からの衝撃の吸収が弱く、更に首の骨と骨の間が狭くなり肩こりなどの様々な症状が出ます。

ストレートネックに合う枕

仰向け寝でストレートネックに合う枕はとにかく高さが低いものがいいです。それでも首の負担があれば枕の代わりにタオル程度でもいいんです。無理に枕を使う必要はないので、タオルを重ねて見てしっくりくる高さを見つけて下さい。
ストレートネックの方で横向き寝が多い方は逆にある程度の高さのある硬めの枕がいいです。

注意

横向きになると肩幅で枕と首の高さが仰向けとは違ってきます。ベッドの硬さでも肩の沈み込む分が変わるので、横向きで寝た時になるべく首と背骨が一直線になる高さにしましょう。

反り首に合う枕

前記のように頚椎は緩やかに前弯していますが、その弯曲が更に曲がって(弯曲が強い状態)反りが強くなっている方も多いです。この様な首の方はほとんど強い猫背になっています。
この場合、仰向けで枕を低くすると顎が上がってしまい首が反り返るため、気持ち高さのある枕の方が安眠できます。
首を反らす状態は首から出ている神経を圧迫し、肩や腕、手などのシビレを引き起こすので注意が必要です。


枕の材質の種類

それでは枕の素材に少し触れてみます。材質は一般的に売られている物で次のように挙げられます。

  1. そば殻
  2. ポリエステル
  3. 羽毛
  4. ラテックス
  5. 低反発
  6. ビーズ
  7. パイプ

などなどその他まだありそうです。種類が多いので大体の利点と欠点を見ていきます。

1.そば殻

もう枕では定番ですね!昔から枕の素材として使われてきました。この枕はそばの実を乾燥させて作った物で、利点は通気性があり、調湿してくれる。欠点は天日干しを頻繁にしないと虫が湧く、そば殻が砕けてくる。アレルギーに注意など。

2.ポリエステル

人工繊維のワタでこちらも定番ですね。利点はフカフカで安価です。欠点はやはりヘタリやすい事ですね。

3.羽毛

羽毛枕は軽くフワッとした感触です。利点は保温性、吸湿性に優れた天然素材です。独特なフカフカ感と高級感があります。欠点はアレルギーや汗を大量にかく乳幼児の使用には適さないです。

4.ラテックス

合成ゴムなどを裁断したものを詰めて枕にしています。弾力性があり天然素材にありがちな虫が付く心配が無いです。利点は高反発素材のため、首をしっかり安定して支えてくれます。欠点は一度ヘタリ易くゴムの匂いがする事もあります。

5.低反発

押すとゆっくりと沈みゆっくりと戻る人気のウレタン素材です。利点はやはりしっくりと首の形に沈みながらフィット感が得られます。欠点はこのまとわり付く感覚で首が疲れる場合があることと、冬になるとカチカチに硬くなってしまいます。

6.ビーズ

発砲ビーズを詰めこんだ独特の手触り感で、押し込んだ時の気持ち良さが人気。利点はフカフカムニュムニュ感に包み込まれ、リラックス効果大。欠点はそのボリュームのために首が逆に疲れることがある。

7.パイプ

ストローを細かく切った様な形で、近年人気が出ている素材です。利点はストロー状のため通気性が良く、硬さもパイプの量で調整が容易です。虫の心配もありません。欠点は、寝返りをした時にガサガサ音がします。慣れると気にならないようですが、人によっては耳障りに感じるようです。


どれも一長一短といった所でしょうか。現在では素材を枕の部分ごとに変えたものや素材の量を調整できる枕が増えてきました。

最後に硬さ重視のものとおすすめ順を記載しますが、前記の通り原則は首の症状を重視した上でお選びください。

硬さ重視
そば殻 > ラテックス > パイプ > 低反発 > ポリエステル > ビーズ > 羽毛
おすすめ
パイプ > 低反発 > そば殻 > ラテックス > ポリエステル > 羽毛 > ビーズ

そば殻は大変良い素材ですが、1年過ぎた辺りで虫が付きやすいため買い替えた方が良いですね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です