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キーンベック病 (月状骨軟化症) / 手首の痛み

キーンベック病

キーンベック病とは、手の甲に痛みが出る疾患です。別名を月状骨軟化症と呼ばれます。




症状

手の甲の痛み、腫れと手首の動きが悪くなり、握力の低下がみられます。

手を使う度に痛みが出てそれが治る事なく長期間にわたって続きます。

キーンベック病のメカニズム

手の甲は8つの小さな骨から構成されています。その内の手首に近い真ん中の月状骨と呼ばれる骨が血流不足になって圧壊 (あっかい) し、骨が壊死してしまいます。

原因

キーンベック病の主な原因は次の通りです。

  • 手の使いすぎ
  • 大工などの職業
  • 転倒
  • 前腕の骨の長さの違い

キーンベック病は手の使いすぎによる発症が多く、特に大工など、力を入れて作業する繰り返しの力で損傷します。

転倒などで手を強く地面に衝いて月状骨に強い衝撃が加わり発症する事もあります。

他に、前腕の2本の骨 (橈骨尺骨 / 肘と手首の間の骨) の長さのバランスが悪いと、手首にかかる圧力が強くなり、手首に接する月状骨に圧力がかかりやすくなり発症します。

正常では画像のように橈骨 (とうこつ) と尺骨 (しゃっこつ) の長さが揃っています。

治療法

保存療法

初期の段階では力仕事や繰り返し手首に負担のかかる作業を中止し、サポーターや、前腕から手までを固定する(手首を固定する)装具などで安静とします。

観血療法

進行したものでは、月状骨を栄養する血管の移植手術や手首の腕の方の(前腕骨)長さを外科的に整えて、月状骨にかかる圧力を減らす方法がとられます。

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