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ばね指( 弾発指 )/ 指の曲げ伸ばし時の引っかかり

ばね指

ばねゆび

ばね指 (弾発指/だんぱつし) とは指を曲げる腱が腫れるため、指の曲げ伸ばし動作で指が引っかかり、痛みが出る状態。

腱鞘炎のうち手のひら側の腱が腫れてコブができたものです。

このように似た症状では腱鞘炎けんしょうえん)があります。手の親指の腱鞘炎は「ド・ケルバン病」とも呼ばれます。

腱鞘炎について詳しくはこちら ⬇︎

腱鞘炎 (ド・ケルバン病) / 指の痛み

弾発指の症状は?

手の指を曲げて伸ばすとコツンっと引っかかり痛みが出ます。

炎症が強いと熱を持ち、腫れて痛みで指を動かせなくなるものもあります。

好発部位 (発症しやすい場所) は親指付け根、薬指付け根、中指付け根に多く見られます。


バネ指の原因

多くの参考書などには指の使い過ぎとありますが、手のひらで圧倒的に硬いものを握った状態で擦れると腱が腫れてバネ指になります。

使い過ぎというより一発でなる事も多いです。

次に原因で多いものをまとめてみます。

  • ハサミで硬いものを切る
  • 自転車の急ブレーキ
  • 枝切りバサミ
  • ロッククライミング
  • 大工仕事
  • 登山用の杖

などかなり頻発します。

他に女性の妊娠時更年期ホルモンバランスにより発症する事もあります。

ばね指のメカニズム

筋肉から指の骨に付くまでのヒモ状の部分を腱と言います。

手のひら側の指を曲げる腱 (屈筋腱) を支えている靭帯性腱鞘 (じんたいせいけんしょう) のトンネルの中を腱が通ります。

この腱と腱を包んでいる靭帯性腱鞘の間で炎症が起きると腱が腫れて引っかかるようになり、痛みと腫れがでできます。

腱が腫れると指でもコリコリしたものを触れる事ができますが、この腫れて膨らんだ腱が更に手を使う度に物に擦れやすくなり、非常に悪化しやすいです。

治療法


保存療法

と平行して痛みの原因となるものを避けなければ擦れて悪化します。

腱の痛みは治るまで比較的時間がかかりますが、ばね指は引っかかりよりも痛みの方が早く取れる事が多く、その後に引っかかりが取れます。

通常は原因になる事を避けられれば数ヶ月で自然治癒します。

ただ、どうしても手は使いながら治す事になるので、テーピングなどで腱や指の動きを抑えてあげる方が治りが早いようです。

痛みが強いものには腱の炎症を抑えるためにステロイド注射が使われ、更に難治なものには、腱を押さえている靭帯性腱鞘自体を外科的に切開して引っかかりを取ります。

この方法は引っかかる原因が無くなるのでほぼ高確率に楽になります。

CHECK !

腱を支えている靭帯性腱鞘を切っても大丈夫か心配される方が多いですが、各関節に靭帯性腱鞘がありますので、一箇所程度であればほとんど影響は無いようです。

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保存療法 (ほぞんりょうほう)

手術以外の治療のこと。

⇔ 観血療法