筋肉トレーニングは誰でも一度は経験していると思います。
いわゆる「筋トレ」ですが、勘違いしやすいケースが多々ありますので少し見ていきます。
そもそも「筋トレ」とは何か?
「筋トレ」とはもちろん筋肉を太く強くする事です。体の各筋肉に負荷を加え、筋肉の繊維を破壊することにより再生される筋繊維が負荷に対抗できるようにより強く作り変えられる事です。
強く重い負荷を加えれば筋肉は太くなり、軽い負荷を加えれば引き締まるシェイプアップが期待できます。
何でも筋トレすれば良いわけではない
一般的には筋トレは健康に良いイメージですがどうでしょうか?斜め方向から筋トレを見てみましょう。
筋トレは体に良さそうに思われるかもしれません。
確かに健康になる面もあるのですが、なんと弊害もあります。
- 痛める
- 一時的に免疫が下がる
- 体が硬くなる
1. 痛める
これはもう多すぎて困るほどのマイナスポイントです。
どんなに正しいフォームでトレーニングしていても痛めるときはあります。まして負荷を強くしていくと尚更です。
そして困ったことに、治療的に筋トレを行う時が非常に要注意です。
例えば腰が痛いとします。病院へ行くと筋トレのプリントを渡されるなどして「腹筋、背筋をつけて腹圧を高めましょう。そうすれば腰痛が治ります」とか言われ、とにかく頑張って筋トレを始めます。
そうすると数日で背骨の神経や背筋に炎症が起こり激痛となって筋トレを止めてしまいます。
その後、腰痛が治らないのは自分が筋トレをしないからだと思い込み腰痛を治すことに対して消極的になります。
これは非常に問題なんです。痛みをとる筋トレは悪化することもあり場合により賛否両論で反対する医師も増えてきている現状です。
2. 一時的に免疫が下がる
筋トレは筋肉に必要以上の負荷を与える事で筋繊維を切り、それが修復される事でより太く強い筋繊維になります。
この事からいわゆる「筋肉痛」が起こるのですが、大きな筋肉や全身の筋肉に筋肉痛が出ている状態になると、それらの修復に多大なエネルギーを要します。
その際に一時的に免疫が低下すると言われていて、見た目が頑丈そうなボディービルダーは実は風邪を引きやすいと言われています。
3. 体が硬くなる
筋トレをして筋肉が強くなると基本、体は硬くなります。
硬い筋肉のまま激しい運動をしたり関節を捻ったりすると剥離骨折などのリスクも上がります。
ただし、その場合でも入念にストレッチする事で柔軟性のある筋肉として維持することは可能です。
筋トレをやめると筋肉が減るのはなぜか?
いよいよ本題ですね!
それでは続けてきた筋トレを止めてしまうとどうなるのでしょうか?
これはお分かりのように筋肉はみるみる小さくなり、見る影も無くなります。「筋肉が落ちる」と言われるやつです。
ではなぜ体は筋肉をそのまま維持しないのでしょうか?
それは生命が危険になるからです!
えっ!どういう事?と思われるかもしれませんが、筋肉は強くなればなるほど、太くなればなるほどカロリーを消費します。
筋肉の役割で大きいものは熱を作る事です。その熱を作る際に大きなカロリーを消費します。
要は体のエネルギーを消費するのです。
そのため筋肉量が増すほど消費カロリーは増え基礎代謝が上がり体は痩せ易くなります。
すでにお分かりかと思いますが、一度増えた筋肉が減らなければ、もし食糧難になった際に真っ先に餓死してしまいます。
現実的ではないのですが体は現代の食生活など関係ありません。生命を維持するために効率良くその環境に身体を適応させるだけです。
体はなるべく生活に必要の無い筋肉は減らし、少しのエネルギーで動き生活できる最低限度の筋肉だけを残します。
つまり、いくら負荷を人為的に増やし筋肉を太くしても筋トレをやめてその負荷をかけなればアッという間に萎み縮んでしまいます。
これって非常に無駄なことしてませんか?
筋トレが趣味であるとか、引き締まった身体を維持し続けるために筋トレを続けるとか継続してやれる方はなんの問題もありません。大いに筋トレに励みましょう。
ですが、数ヶ月だけ頑張ったらいいだろうとか、ひざや腰に痛みが出た時だけ筋トレを始めるとかであればその筋トレはあまり効果的ではありません。
まとめとアドバイス
以上のことから、筋トレはやめてしまうと筋肉量が戻ってしまうため負荷を与え続けなければなりません。
一定期間だけ頑張って筋肉が付いて喜んでいてもその時だけです。
そのため、本当に理想的な筋肉は日常生活で強くする事です。
通勤時にエスカレーターは使わず階段を上るなど常日頃から使われる筋肉は減ることがないため日常生活の中で上手く理想の「筋トレ」を行うことが望ましいと言えます。
それではまた!