バレ・リーウー症候群
バレ・リーウーしょうこうぐん
バレ・リーウー症候群 (バレ・リュー / バレー・リュー / バレ・リユウー) など呼ばれますが、「Barré-Liéou syndrome」の日本語読みの決まりが曖昧なようです。
この疾患は「後部交感神経症候群」とも呼ばれ、主にむち打ち症によって発症する体の様々な不定愁訴 (ふていしゅうそ) の事です。
不定愁訴 : 明確な原因がなく体に多くの不調が出る事。
バレ・リーウー症候群の症状
自律神経に伴う症状が現れます。不定愁訴としてめまい・頭痛・耳なり・吐き気・聴覚障害・視覚障害・不眠などの症状が受傷後、数ヶ月してから出ることも多く、病院では神経質や不安神経症の扱いで片付けられる事も多いようです。
バレ・リーウー症候群の診断方法
むち打ち後、目立った外傷が見られず星状交感節ブロックをして効果があればバレ・リーウ (バレ・リュー) 症候群と診断できる材料となります。
星状交感節ブロック: 首の付け根の神経の部分に麻酔剤を注射すること。
注意
頚部の交換神経節(星状神経節)が、過剰になり発症したものの内、むち打ちなどの外傷以外の心因的な原因の場合、バレ・リーウー症候群ではなく、「自律神経失調症」となります。
バレ・リーウー症候群の治療法
首の骨に沿った交感神経の緊張を和らげ、症状の緩和を目的として、星状交感節ブロック療法が行われます。
星状交感節は首の1番下に神経の集まる部分があり、そこに麻酔剤を注射、もしくはレーザーを照射する事によって症状の緩和、消失が望めます。
この疾患の場合、内科や整形外科よりもペインクリニックがより専門的です。